センター調剤薬局の香田です。
あっという間に9月となりました。
夏の疲れが取れず体調を崩しやすい時期でもありますよね。
ただ、病院にかかるほどの症状ではなく自宅にある薬で・・・と思った時に
手持ちの薬の服用に悩んだことがあるかもしれません。
薬の保管方法ってどうしてますか?
薬は、保管方法が悪いと本来の効き目が得られなくなるばかりでなく、
場合によっては体に有害な影響をあたえることもあります。
薬を自宅で保管する時のポイント!
①薬の保管は、「室温」が基本
特に指示が無い限りは、室温保管が基本です。
冷蔵庫に入れていると出し入れした際に急激な温度差で湿気を帯び
薬の効果が薄れてしまうことがあります。
※室温は1〜30°C、常温は15〜25°Cである。
②高温・多湿・直射日光は避ける
太陽の光を浴びたり、温度や湿度の高い場所に薬を保存しておくと、効能が落ちてしまうことがあります。
特に直射日光に当たった場合、薬の成分が分解してしまう場合があります。「室温」が基本と記載しましたが、
薬の保管は高温多湿を避け、日光の当たらない室内の涼しい暗所が望ましいです。
また薬箱などにきちんと区別し保管することは薬を安全に使用する方法だと思います。
➂粉薬の保管について
乾燥剤を入れた容器に保管を!
粉薬や顆粒の薬は、湿度の高い時期には固まったり変質したりしてしまう場合があります。
特に注意が必要なのは、病院や薬局で調剤された粉薬です。
チャック付きのビニール袋や缶などに乾燥剤を入れ、
指示が分からなくならないように薬の袋ごと保管しておく事が大切です。
④「冷所保管」の薬について
冷所保管の指示があるものは凍結を避け冷蔵庫へ保管しましょう!
冷凍すると薬の性質も変わってしまうので、冷凍保存は絶対に避けてください。
もしも間違って冷凍庫に入れてしまい、薬が凍ってしまったという場合も、解凍しての使用は避けてください。
⑤保管場所について
子供やペットの目の届かない所へ保管すること。
薬を誤って口に入れてしまうことがないよう手の届かないところに置くのはもちろん、
薬を保管する箱は蓋つきのものにした上で安易に開けることができないようにしてください。
⑥年に一度、お薬の整理を!
年に一回は必ず、薬の使用期限が過ぎていないかなどを確認してください。
このとき、使用期限が過ぎている薬は未使用であっても処分します。
使用期限内であっても、見た目などに変化があるものは処分しましょう。
基本的に飲み切ることが原則ですが、飲み残した薬は処分してください。
ただ症状がある時だけ飲むように指示が出た薬(頓服薬など)はこの限りではありません。
薬の保管や期限で不安な時は医師や薬剤師にご相談ください。
<処方薬の保管期間の目安>
- 錠剤・カプセル剤→6ヵ月~1年
- 散剤・顆粒剤(薬局での分包品)→3ヶ月
- 散剤・顆粒剤(メーカー個装品)→6ヵ月~1年
- 点眼薬(開封済)→1ヶ月
- 点鼻薬(開封済)→1~2ヵ月
しっかり保管することが思わぬ事故の予防にもなりますので薬の管理はきちんと行い安全に薬は服用してくださいね。
今回は薬の保管方法について解説しましたが、お薬や健康に関するご相談はいつでもお気軽にお声かけください。
皆様の来局を心からお待ちしております。