まだ肌寒い中でも春を感じることが増えてきましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
3月といえば、毎年花粉症で悩まれる方も多くおられると思います。
当店は眼科の処方箋を応需していることもあり、目のかゆみや結膜の充血などを訴えられる方が多く来店されます。
大半の方は処方されたお薬や市販のお薬などを使用されて症状が緩和されるケースが多いと思いますが、
毎年毎年同じ症状を繰り返していて、どうにかならないものか…と思われている方も多いのではないでしょうか。
この時期を上手に乗り切るためのポイントを少しまとめてみましたので、参考にされてみてください。
【生活編】
・外出時はマスクを着用し、花粉の吸いこみを最小限にしましょう。
・帰宅して室内に入る際は服に着いた花粉を払い落としましょう。
衣服の素材としてはツルツルして凹凸のないもののだと花粉が払い落とされやすいです。
・花粉飛散シーズンの洗濯物の外干しはできるだけ避け、衣類乾燥器などを活用しましょう。
どうしても外に干す際は花粉飛散の少ない午前10時前に取り込むようにしましょう。
・お部屋の清掃もこまめに行い、空気清浄機・加湿器・布団乾燥機等も活用しましょう。
・お天気情報で花粉の飛散状況を確認しましょう。
・雨の日は花粉が飛散しにくいですが、雨とともに落ちた花粉は雨が乾くと舞い上がり飛散量が増大しやすいので
注意しましょう。
【お薬編】
・一般的に花粉症で使用される飲み薬は抗アレルギー薬・抗ロイコトリエン薬です。
現在では病院で処方されていたお薬が市販で買えるというものも増えてきていますが、
処方薬でのみお渡しできるお薬もあります。
毎年花粉症にお悩みの方は花粉が飛散する1~2週間前からお薬を服用するのがお勧めです。
症状が出てしまってからではお薬が効きにくくなる場合がありますので、花粉の飛散状況を確認しながら早めの服用を心がけてください。
・目のかゆみや充血などの症状は飲み薬でも多少改善しますが、やはり局所的に効く抗アレルギー剤やステロイドなどの抗炎症剤の点眼薬が有効です。
また目を洗い流してすっきりしたい!という方には市販薬の「ウェルウォッシュアイ」という商品があります。
こちらは目に入った花粉やごみなどを洗い流す洗眼液で、形は点眼薬のような形状で、2~4滴眼内に滴下して使用します。点眼剤との併用も可能です。この時期に特におすすめの商品です!
・飲み薬をずっと飲んでいるけどあまり効果を感じない、毎年の花粉症がツライ…という方には、「減感作療法」という治療があります。花粉の抗原が少量入ったお薬を服用して体を慣らし、花粉に対する反応を弱めていくような治療です。こちらは医師の処方せんが必要で症状の緩和に長く時間がかかるため、医師とよく相談しながら治療をしていく必要がありますが、きちんと服用すると8割の方に効果が見られると言われています。また症状がかなり強い方には、過度なアレルギー反応を抑制する注射なども近年選択できるようになりました。
症状の程度で選択できるお薬は様々あります。快適な花粉症シーズンが過ごせるよう、上手にセルフケアを行っていきましょう。
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